タイヤのことを知ることが、安全・安心なカーライフ実現への近道です。

タイヤには空気の圧力による4つの役割があります。 ①クルマの重量を支える、②衝撃をやわらげる、③グリップ力(摩擦力)によってクルマの力を伝える、④グリップ力(摩擦力)によってクルマの方向を転換・維持させる

また、タイヤには空気は自然に抜ける・摩耗するという2つの課題があります。タイヤの構造を理解してタイヤの摩耗状態や空気圧のチェックなどの日常点検を実行してください。

タイヤの各部には、それぞれ名称がつけられています。また、規格によって表示・寸法が定められています。

タイヤの溝面積を増加させれば排水性が向上し、ウェット性能が高まります。反面、溝の面積が多くなるとパタンの剛性が低下してドライ性能が低下します。タイヤ・パタン(タイヤの模様)はこのバランスを考慮して作り込まれています。ロープロファイルタイヤの場合、タイヤ幅が広く排水性能を強く求められますが、ドライ性能も重要である為、溝面積を抑えても排水性能を維持できるパタンとして方向性を持たせたタイヤがあります。

※ロープロファイルタイヤとは、タイヤの断面が低く偏平な形状となっているもので、低偏平率タイヤとも言います。タイヤの断面形状のことをプロファイルと言い、この断面形状を低くすることをロープロファイル化と言います。高速道路を直進する際(速いスピードでの直進の際)の安定性向上などに良いとされています。

タイヤのサイドウォールには、そのタイヤのサイズ及び能力などが、数字と記号を使って表示してあります。表示方法は、乗用車用タイヤ、商用車用タイヤなど、タイヤの種類によって異なります。乗用車用タイヤでは、「195/60R14 86H」のように、タイヤ幅、偏平率、ラジアル、リム径、ロードインデックス、速度記号の順に表示されています。

タイヤには、①空気は自然に抜ける、②摩耗するという2つの課題があります。
タイヤの摩耗状態や空気圧のチェックなどの日常点検は、タイヤを長持ちさせるためだけではなく、安全運転のためにも重要です。

①空気圧が低いタイヤは、たわみ量が大きくなり、異常摩耗、燃費の悪化、発熱に起因する故障などにつながります。逆に空気圧が高すぎる場合は、タイヤのたわみ量が小さくなり、外からの衝撃に対して傷を受けやすくなります。

②タイヤの摩耗は走る・曲がる・止まるという機能に、重大な劣化をもたらします。つまり日常の点検と均等な摩耗のためのローテーションがとても重要と言えます。

    タイヤを長持ちさせるコツは、上記2点の点検、つまり空気圧点検とローテーションが基本。タイヤ館では、これらの点検に加え、アライメント調整などプロならではの点検を提供しています。

    • 車を支えているのはタイヤの中に充填している「空気」です。
    • 空気圧が低下すると接地面でタイヤの変形(屈曲)が増加します。その為、接地面のゴムが異常に摩耗したり、燃費の悪化や発熱等による故障に結び付きます。

    パンクしていなくてもタイヤの空気圧は自然低下します。定期的な空気圧点検を実施し適正な空気圧を保持する事が重要です。

    1. 新品タイヤ装着時、タイヤ内部のコードの伸び等で、空気圧が低下しますので、新品タイヤを装着した後は1週間前後で空気圧を再確認して、低下していれば即調整して下さい。
    2. ロープロタイヤはサイド部が狭く、目視によるタイヤサイド部のたわみ状態から空気圧の低下を確認する事は困難です。その為、低内圧走行になり易く、定期的な空気圧管理が重要です。
    3. 計器による定期的な空気圧管理が重要です。
    4. 空気より、自然低下の少ないチッ素ガスの充填をおすすめします。

    1.6mm以下になるとタイヤ・パタンが途切れた形になるもので、タイヤ周上6ヶ所に入れられており、その位置はタイヤサイド上部に「△」マークで表示しています。

    【溝の深さ】1.6mm以上必要

    【見分け方】タイヤの主溝にはスリップサインがあり、スリップサインが現れたらその溝の深さは1.6mm以下です。

    スリップサインが出るのは残溝1.6mm。タイヤの排水性能は残溝1.6mmの手前あたりからガクンと落ちます。いずれにせよ早めの交換が大切です。

    パタンの主要な役目の一つが雨天時の走行でタイヤの下に入ってくる水を効率良く排水することです。パタンの溝の深さは雨の日のブレーキ性能に大きな影響を与えます。タイヤが摩耗するとパタンの溝は浅くなってゆき、水を排水する能力が低下し制動距離が伸びる恐れがあります。(※法律でも溝の深さ1.6mm以下に摩耗したタイヤは使用不可とされています。道路運送車両の保安基準 第2章9条に規定)


    ロープロタイヤの接地面は幅方向に広くなっている為、排水性能が低下した場合は雨の日のブレーキ性能を悪化させます。従って、特にロープロタイヤで残溝が1.6mmに近くなったら早目のタイヤの交換をおすすめします。

    タイヤは一種の圧力容器です。傷を受けるとその圧力容器の役目ができなくなる危険性があります。タイヤ内部のコード(糸)が損傷を受けたタイヤは使用不可です。ゴムのみの損傷であってもタイヤ走行中の屈曲により損傷部分に“ひずみ”が集中し、損傷部を拡大させる可能性があります。タイヤが走行中に傷を受けないよう心がけてください。

    タイヤがパンク状態で走行するとタイヤのゴムと骨組みのコードが大きく変形させられコードとゴムが損傷を受けます。ですのでパンク修理はお早めに行なってください。
    パンク修理はパンク穴を塞ぐだけではタイヤ性能を確保できない場合もあります。
    タイヤ館みなもとでは全てのパンク修理が可能というわけではございませんが、修理の可否を含め、お客様の立場に立って判断し、専門店としてアドバイスさせていただきます。

    修理方法にはパンク穴と内面に修理を実施する「内面修理」、パンク穴のみ修理を実施する「外面修理」の2種類あります。

    空気圧不足のスペアタイヤは走行性能が損なうだけでなく、バーストを誘発したりします。
    時間の経過とともにスペアタイヤの空気圧も減っていきますので、いざという時に安心して使用できるようスペアタイヤも定期的に空気圧点検されることをオススメします。

    タイヤ館ではスペアタイヤの空気圧点検も実施していますので、スタッフまでお気軽にお申し付けください。

    ※このスペアタイヤの空気圧補充には抜けにくい『窒素ガス』をオススメしております。